映画『
ソウル・パワー』をシネセゾン渋谷で観てきた。多くの人はジェームス・ブラウンやB.B.キングについて語るのだろうけれど、スピナーズ・ファンの立場から言わせてもらうと、せっかくのスピナースがたったの1曲なんて悲しすぎる。ドキュメンタリーなので仕方ないが、もっと音楽シーンを観たかったのが正直な感想。
ただ、本番直前にバックステージで円陣を組んで手の甲を合わせて気合を入れてから「One of a Kind」のズンドコ・ドラムの流れるステージにさっそうと出て行くシーンにはゾクッときた。これが最大の見所だ。そしてこの一番おいしいシーンが YouTubeで観れるのもちょっと衝撃。
あとは、ちょっとメタボなJBの開脚シーンも見所。あの丸い体での素早いムーヴは一見の価値あり。ちなみに、ジェームス・ブラウンは、このヒゲの時期が一番いいと思っている。
あとは、スピナーズのリード・シンガー、フィリップ・ウィンがモハメド・アリとスパーリングするシーンも必見。アリの目は笑っていなかった。
ぼくにとっての見所は、この3か所。
時代が違うとはいえ、ネルソン・マンデラは白人との共生を訴えたのに対し、アリはあくまで黒人のユートピアが作りたかった。そして、いかに黒人が白人に差別(暴行・レイプ・不当逮捕など)されているかを天才的なスピーチで訴えていた。