大好きなWWEのディーバ、セイブルが解雇された。元はといえば、数年前に契約にない試合を強要されたとしてWWEを相手取って裁判を起こしていたかと思いきや、いつのまにか復帰していて順調にいっていたように思っていた矢先なので、なんとも残念である。
今年になって2ヶ月ほど休んでいるのを心配していたら、豊胸手術のシリコンが漏れていたための再手術との幻想が胸ほど膨らむエピソードだったのも、いい思い出だ。
今回の解雇の直接の原因は、将来のエース、ブロック・レスナーの退団を助長した疑い。
将来性を買われて異例の10年契約をした、元全米学生レスリングチャンピオンのレスナーだが、目先の莫大な収入・人気よりも夢をとった。子供の頃からの憧れだったNFL入りである。レッスルマニア20を最後に退団して、無事にミネソタ・バイキングス入りを果たしたのは周知のとおり。その後、10歳も年上でバツイチのセイブルはレスナーと婚約。これがオーナーのビンス・マクマホンを怒らせたらしい。さすがに私的感情だけでは不当解雇になるので、「これからもディーバとして試合にも出場する」という、嫌がらせの契約を持ち出し、「嫌なら退団」という形になったらしい。
あの清純派とは正反対のエロティックな悪女ぶりが観れないのは残念だ。しかし、なにがあってもおかしくないのがプロレス界。WWEの敵対団体WCWのトップだったエリック・ビショフがWWEに使われ、長州が大嫌いだった小川とタッグを組む時代である。再度の復帰を願っている。