はじめて『Pet Sounds Sessions』が世に出て、ポール・マッカートニーでさえ「もっとも美しい曲」と言った「God Only Knows」の、ブライアン・ウィルソンが歌うヴァージョン(しかもステレオ!)を聴いたときは本当に嬉しかった。
ただ、冷静に聴いてみると、やはり弟のカールの歌(正規ヴァージョン)の方が透明感があって上手いんだな。ブライアンも作った自分より弟に歌わせたかったのがよくわかる。
ただ、歌唱指導用に作っただけなのかもしれないブライアン・ヴァージョンの方には(長生きしたからということだけじゃなくて)声に生命力の強さや純粋さ、そして悲しさが宿っていると思うんだけど、いかがでしょう?
「凄い物作っちまったぜ!」という自信の現れもあるだろうね。