MFSB的なフィリーっぽさを強調するあまり“なんちゃってフィリー”の感も少しあるが、中々いい曲が揃ったモーメント・オブ・トゥルースの唯一のアルバムからの曲。
なぜ、この曲かというと、バリトン・シンガーのデヴィッド・ラフィンっぽさが全開だからだ。他の曲はそうでもないのだが、この「Chained to Your Love」は、歌い回しや発音のラフィン度が高い。いうなれば、真面目に歌っているデヴィッド・ラフィンとでもいうべきか。
典型的なフィリー・ダンサーで、2,4拍のタム打ちや女性コーラスが心地よい。そこに、なりきりラフィンがシャウトするのだから最高。アール・ヤングもロニー・ベイカーもノーマン・ハリスも不在でこれだけのサウンドを作れたのだからたいしたものだ。